インフルエンザ

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスの感染によって起こる急性呼吸器疾患です。インフルエンザは一般的なかぜに比べると感染力が強いことや、呼吸器を中心とする激しい全身症状が特徴です。
ウイルスにはA型とB型があり、ともに強い感染力を持っているので予防対策など注意が必要です。

インフルエンザの感染経路

インフルエンザに罹患した方がくしゃみや咳をするとウイルスが空気中を漂って、それを吸い込むことなどで感染します。またウイルスが付着したドアノブや手すりなどに触れることで手指にウイルスが付着し、その手で目・鼻・口の粘膜に触れて感染する場合もあります。

感染患者様専用待合スペースがあります

当院では患者様同士の感染を予防するために、インフルエンザを含む感染症でご来院された患者様は専用の待合スペースをご用意しております。

インフルエンザの症状

感染してから13日の潜伏期間を経て発症します。寒く乾燥した状態で流行しやすく、例年13月に流行します。
主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、食欲不振で、その後にのどの痛み、咳、鼻水などが出ます。

インフルエンザは、早めに医療機関を受診しましょう

発症後すぐであれば、ウイルスの増殖を抑える治療ができる可能性があります。冬季にかぜのような症状があったら、できるだけ早く受診しましょう。ただし。他の方に感染を広げないよう、受診の際はマスクをして受付にインフルエンザの可能性があることをお伝えください。診療を受けたら外出せず、安静に過ごしてください。

診断方法

流行の状況や症状を確認してインフルエンザの疑いがある場合には、「インフルエンザウイルス迅速診断キット」を使用して確認します。鼻腔に綿棒を入れて分泌液を採取し、15分程度で結果が出ます。

インフルエンザの対処・治療

一般療法

  • 安静を保ち、休息と睡眠をしっかりとる
  • 脱水しないよう、水分をこまめに補給する
  • 汗をかいたら身体を拭いて、乾いた衣類に着替える
  • 部屋を暖めて保湿する

薬物療法

インフルエンザ治療薬には、

  1. カプセル
  2. 吸入粉末剤
  3. 錠剤
  4. 点滴

等があります。
医師とよくご相談をください。

インフルエンザの薬物療法は抗インフルエンザウイルス薬を使う原因療法と、症状を和らげる対症療法があります。

抗インフルエンザウイルス薬

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内の使用が必要です。インフルエンザウイルスは増殖が速いため発症して48時間で増殖のピークとなります。ノイラミニダーゼ阻害薬などの抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖を抑える作用を持っているため、増殖ピークを過ぎてからの服用では効果が期待できません。できるだけ早いタイミングで使用することで効果を得やすくなります。

対処療法

対症療法では、解熱鎮痛剤を用いることが多くなっています。また、鼻水や痰が黄色っぽいなど、細菌による2次感染を起こしている可能性が高い場合には、抗菌薬を用いることもあります。

高齢者とそのご家族の方へ

インフルエンザとかぜは症状が似ていますが、インフルエンザは感染力が強く、重症化する可能性のある感染症です。免疫力が低下している高齢者にとっては、命にかかわることもあります。発症や重症化を防ぐためには、予防接種が有効です。高齢の方はインフルエンザ予防接種を子どもが受けるものと誤解されている場合もあるため、ご家族の方からお話されておくことをおすすめしています。そして万が一インフルエンザのような症状があったら、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。
高槻市では、高齢者の方に向けたインフルエンザの定期接種を行っています。
詳しくはこちらをご確認ください。

予防について

インフルエンザの予防接種

インフルエンザの予防接種成人の予防接種では、インフルエンザの発病阻止率は70%〜90%程度で、小児はこれより低いとされています。インフルエンザの予防接種を受けても、絶対にインフルエンザにならないというわけではありませんが、万が一なった場合にも重症化を防ぐ効果があります。
インフルエンザは重症化することがあって、免疫力の弱い子どもや高齢者、基礎疾患がある方はンフルエンザの重症化リスクが高いため、特にワクチン接種が重要です。

接種時期 流行期を迎える前の11月頃
接種回数 大人 1回
13歳未満 2回
接種した方がよい人 65歳以上の高齢者、養護施設などに入居している慢性の病気を持つ方、気管支ぜんそくを持つ小児などは重症化を防ぐために予防接種をした方がいいと思われます。
また、上記の方と同居している方、お世話している方も予防接種をおすすめします。
接種してはいけない人 卵を食べるとひどいじんましんや発疹が出たり、口の中が痺れたりなどの卵アレルギーのある方は、予防接種を避けるか、医師と相談してから行う必要があります。
また、出産直後で体力が回復していない方も予防接種は控えた方がよさそうです。

日常生活での予防対策

対策その1流行している時期の注意

人ごみに出かける場合には、鼻やのどの保湿保温効果が期待できるマスクで口と鼻をしっかりおおいましょう。ウイルスを直接吸い込むリスクを減らすことに加え、汚染されたものに触れてウイルスが手指に付着した状態で鼻や口に触れて感染するリスクも減らせます。眼鏡をかけていると目の粘膜に手指が触れる機会も減らせます。人間は無意識に顔に触れる頻度がかなり高いとされているため、手指から目鼻口の粘膜への感染を防ぐのは効果が見込めます。
また、感染している可能性があって受診する場合も、しっかりマスクで鼻と口をおおってご来院ください。

対策その2外出後のうがい、手洗い

外出時につけていたマスクは紐の部分を持って外し、捨ててください。手洗いは石けんをよく泡立てて、指・指の間・爪。手のひら、手の甲、手首などをまんべんなく洗い、流水で泡を流してください。手を洗った後は、うがいも忘れずにしましょう。

対策その3室内の湿度を保つ

インフルエンザウイルスは、乾燥している場所で活動が活発になります。そのため、部屋の湿度を保つことがインフルエンザ予防に役立ちます。また、空気が乾燥しているとのどや鼻などの粘膜がダメージを受けやすくなるため、加湿はその意味でも重要です。また、定期的に窓を開けるなどして、室内の換気も行いましょう。

対策その4体力を保つ

体力がある状態であれば、免疫力が低下することもありません。インフルエンザは免疫力が低下していると感染しやすくなるため、睡眠や休息をしっかりとって、バランスの良い食事を3食決まった時間に食べてください。また、こまめに身体を動かすようにしていると循環が改善して体温が上がり、感染しにくくなります。

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