当院の予防接種について
小児の予防接種に関しては、接種スケジュールも含めたご相談も承っています。不安や疑問がある場合には、お気軽にご相談ください。
予防接種とは
特定の感染症にかかりにくくする、またはかかっても重症化しないようにするためのものです。感染症を起こす細菌やウイルスを無毒化、あるいは病原性を弱めて作ったワクチンを接種します。それによって強い症状を現すことなくタンパク分子の抗体ができ、病原体が入ってきた時に抗体が病原体を排除します。
予防接種が受けられない方
熱があるなど体調が悪い場合には、予防接種を受けられないことがあります。また、乳幼児は定期接種や任意接種が多いため、体調が悪くて受けられないとスケジュール管理をやり直す必要があります。乳幼児の予防接種に関してお悩みや疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。
下記の症状がある場合は、事前にご相談ください
※接種前には、お渡しした予診票を必ずしっかりお読みください。
- 37.5℃以上の発熱
- 急性疾患を発症している
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などがあって、治療を受けている
- アレルギーがある(鶏卵などワクチンに含まれる成分)
- これまで予防接種を受けて2日以内にアレルギー症状(発熱・発疹・じんましんなど)を起こしたことがある
- けいれんを起こしたことがある
- これまでに免疫不全の診断を受けたことがある
- 先天性免疫不全の近親者がいる
など
上記以外でも、不安や心配がありましたら、何でもご相談ください。
ワクチン接種の副反応について
ワクチンを接種すると、接種部位に赤み・腫れ・硬くなるなどの症状が現れることがあります。他に、発熱や頭痛といった症状を起こすこともあります。
さらに、発生頻度が数十万~数百万接種に1例程度ですが、下記のような副反応が起こる可能性がごくまれにあります。こうした症状が現れたら、すぐに当院までご連絡いただくか、最寄りの医療機関を速やかに受診してください。
ワクチン接種で起こる副反応
- アナフィラキシーショック
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
- 脳炎・脳症
- 脊髄炎
- 視神経炎
- ギラン・バレー症候群
- けいれん
- 肝機能障害
- 黄疸
- ぜんそく発作
- 血小板減少性紫斑病
- 血小板減少
- 血管炎(アレルギー性紫斑病、白血球破砕性血管炎など)
- 間質性肺炎
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)
- ネフローゼ症候群
など
肺炎球菌ワクチン
肺炎は免疫力が落ちていると感染しやすく、特に高齢者は重症化しやすいため注意が必要です。平成28年の厚生労働省人口動態統計によると、肺炎で亡くなる方の97%以上が65歳以上であり、死因としても肺炎は長年上位を占めています。肺炎は様々な細菌やウイルスで発症しますが、原因菌として最も多い肺炎球菌によるものはワクチン接種によって予防が可能です。
高齢者の肺炎球菌ワクチン接種
成人の肺炎は、肺炎球菌によって起こるものが最も多く、全体の20~40%を占めています。この肺炎球菌による肺炎を予防するのが肺炎球菌ワクチンです。すべての肺炎が防げるということではないため、ワクチン接種を受けても丁寧な手洗いの習慣化、口内を清潔に保つなどで肺炎リスクを下げる予防を引き続き行っていくことが重要です。なお、誤嚥によって起こる肺炎を予防するためには、歯周病などの歯科治療を受けて、口内の清潔を保つことが重要です。
接種が推奨される方
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 免疫力を低下させる慢性の持病(COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患)がある方
インフルエンザワクチンも接種しましょう
インフルエンザにかかって免疫力が落ちている状態で肺炎にかかるケースはよくあります。そのため、毎年インフルエンザワクチンを接種することで、より効果的な肺炎予防につなげることができます。
高槻市の高齢者を対象とした定期予防接種について
高槻市では、インフルエンザワクチンと成人用肺炎球菌予防接種の定期接種を行っています。対象となる年齢に該当する方は、はがきでお知らせが届きます。期間内に予防接種を受けにお越しください。
自費の場合のワクチン料金
シングリックス(帯状疱疹) | 21,000円 |
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水痘 | 7,500円 |
シルガード(子宮頸がん) | 26,500円 |
ニューモバックス(肺炎球菌) | 8,500円 |
MR(麻疹風疹)ワクチン | 9,900円 |
B型肝炎 | 5,700円 |