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2022.06.13

呼吸について

皆さんこんにちは、看護師の野口です。

突然ですが、皆さんは普段どのような呼吸をされていますか?

 

マスクをつけての生活がすっかり定着していますが、マスクがあると呼吸しづらく疲れやすいと感じる方も多いのではないでしょうか?

 

マスクを着けているといつの間にか呼吸が浅くなる傾向があり、十分な酸素を体に取り入れることが難しく、体は疲れやすくなります。

 

かくいう私も、マスクをしていると浅い呼吸で、慣れてしまっているせいかマスクを外しても浅い呼吸になっていると自覚することがあります。ほかにも気持ちが沈んでいる時は交感神経が優位になって浅い呼吸になりやすいですね。

 

そんな時は深呼吸を数回します。

 

最新の科学では、深呼吸をすることは健康に良いことがわかっています。

例えば【脳】はどうでしょう?

深呼吸は脳の神経細胞に酸素をしっかり届けることができます。続けていると脳波にも変化が出てきます。適度なリラックスとすっきり感で集中力にもつながります。

 

ほかに【自律神経】は、深呼吸を繰り返すことで副交感神経が刺激され、自律神経が整い、セロトニンという幸せホルモンが生成されやすくなります。

 

【肺胞】

肺の下にある肺胞は普段重力で押しつぶされてしまっていますが、浅い呼吸だけでは膨らませることができません。深呼吸をすることで膨らみ、機能を活性化し肺胞を元気に保つことができます。

 

【肺表面】

深呼吸をすると、血管拡張物質が分泌され、血圧が抑えられる効果が期待できます。

 

【内臓】

深呼吸をすることで肺が膨らみ、腹圧が上がって様々な臓器が刺激されて、血液の循環が促進されます。

全身の隅々にまで免疫細胞を運ぶためには、血流をよくしておくことが重要です。全身が酸欠に陥ると血流は滞り、体温が低下したり、免疫力が低下したりします。

 

【姿勢】

猫背は胸部が圧迫されることで呼吸が浅くなりがちで血流悪化の悪循環も加わります。深呼吸により背筋が伸び、姿勢がよくなることで、首コリや肩こりなども軽減されます。

 

心身ともに健やかに保つためには自律神経のバランスや働きをよくすることが重要ですが、自律神経は自分の意志にかかわらず働く神経です。その中でも呼吸だけは自分の意志でコントロールすることもできます。意識して深呼吸を、吸う吐くは1:2の割合で繰り返す、1日1分程度を目安に、時間を見つけて深呼吸する習慣をつけて、体内に酸素を取り込みましょう。

 

マスクを着用していると、自分が吐いた息がマスク内にたまり、その空気を吸うことになります。結果として体内に入ってくるのは二酸化炭素を多く含んだ空気です。

 

皆さんも、人との距離が保てるときはマスクを外して深呼吸してみませんか?

 

 

最後になりましたが、当院では運動療法の一環としてヨガ教室を取り入れています。

ヨガは呼吸を整えて上記に記載した効果を得るには最適な運動療法だと思います。コロナ禍で疲れた体と心をヨガでリフレッシュしてみませんか?

 

ご興味のある方は一度主治医にご相談ください。

 

 

 

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